年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は年金支払い増大に対応し、2012年度は8兆8千億円の積立金を取り崩すと発表した。積立金取り崩しは、保有する国債の売却によって現金化し、年金支給に回すことになる。積立金の取り崩しは4年連続となる。同独立行政法人保有する運用資産総額は2005年度に約150兆円あったが、リーマン・ショック後の運用損失や積立金の取り崩しなどで、2011年12月末時点で108兆円まで減少している。積立金減少による将来の年金受給不安に加えて、大量の保有する国債売却による長期金利上昇が危惧される。 |