内閣府経済社会総合研究所の試算によると、国民年金や厚生年金などの公的年金を受給する金額から負担する金額を差し引いた生涯収支を世代別に比較すると、50代半ば以下の現役世代の「負担超過」になる実態が明らかになった。試算で、1950年生まれ(62歳)で支払額よりも年金受取額が502万円の受け取り超過になるものの、1955年生まれ(57歳)では約1万円弱の受け取り超過に縮小し、その後の世代では負担超過となる。消費税増税による世代間格差の縮小は限定的で、高齢者の受給年金額の減額が避けて通れない課題も含んでいる。 |