厚生労働省はがんなどの重度の病気や治療法のない患者に対して、国内未承認の医薬品を使いやすくする「コンパッショネート・ユース制度」を創設する考えをまとめ、来年の通常国会に薬事法改正案を提出し、2014年度に導入する方針を固めた。国内の未承認薬は、これまで医師が厚労省に届け出て、個人輸入する形で多かったが、今回の制度では、製薬会社が輸入し、患者が一定の要件を満たした医療機関で治療を受けることになる。制度創設にあたり、未承認薬は公的保険の適用外とされてきたものを、公的保険を適用する「混合診療」も認めることも検討されている。 |