信用調査会社の東京商工リサーチは、2011年全国企業倒産件数は1万2734件(前年比4.4%減)となり、3年連続で減少したと発表した。倒産減少の背景には、中小企業金融円滑化法をはじめとする資金繰り支援策が奏功したとみられる。年間負債総額も3兆5929億円に減少し、21年ぶりに5兆円を下回った。しかし、金融円滑化法による返済猶予を受けた企業の倒産件数が前年の3倍に急増しているのに加え、東日本大震災での影響での倒産も阪神大震災の約4倍に達している状況もあり、同社では「12年は中小企業の経営環境は厳しく、倒産は緩やかに増えそうだ」とみている。 |