野村総合研究所の推計調査によると、10月に外国株や外国債券などの海外資産で投資運用する投資信託からの資金流出額は2530億円となり、前月比で倍増する実態にあり、個人投資家の海外投信離れが顕著になってきている。東日本大震災以降、海外資産への投資信託への資金流入が続いてきたが、円高の長期化や欧州各国での財政不安が拡がり、海外資産への投信に警戒感を強めた流れとみられる。また、投資信託協会が発表した10月の投信概況では、株式などのリスクの大きい資産への投資を組み込んだ「株式投信」では、977億円の資金流出となった。リスクを回避する個人投資家の心理が顕著になってきている。 |