国税庁のまとめによると、2010年度内に決算期を迎え今年7月末までに税務申告した法人のうち、黒字申告した法人の割合は25.2%となることが明らかになった。前年度比0.3ポイントの低下で、3年連続で過去最低を更新したことになる。申告所得総額は36兆1836億円(前年度比7.0%増)で、申告税額は9兆3856億円(同7.5%増)となった。黒字申告(繰越欠損控除後)の1件当たりの平均所得は前年度比9.1%増の5192万4千円となっている。同庁では「企業業績は回復基調にあるものの、繰越欠損金と相殺されて黒字法人の割合は増加しなかった」と指摘している。 |