国税庁が発表した「民間給与実態統計調査」によると、昨年1年間に支給された平均給与額は前年を1.5%増加の412万円になったことが分かった。3年ぶりに前年を上回った。また、給与の内訳では、給料・手当が1.2%増の353万9千円、賞与が3.6%増の58万1千円となっている。業種別にみると、電気・ガス・熱供給・水道業が前年を10.5%増の大幅増加の696万円で最高となり、金融業・保険業の589万円(同5.8%減)が続いた。景気回復が給与に反映した形となっての前年増加となっているが、3月の東日本大震災の影響や世界経済が不安定となる中で、2011年分の給与改善は難しいものとみられる。 |