厚生労働省が行った意識調査で、老後の生計を立てる手段について尋ねたところ、20代は「就労」が最も多い42.2%に達し、「公的年金」は37.8%にとどまり、若者の社会保障に対する不信感を浮き彫りにしていることが分かった。65歳以上での「公的年金」を当てにしている人は76.9%にも達する反面、20代の若者はその半数以下となっている。20代から民間の個人年金保険に加入する人も全体で16.2%もあり、世代間扶助が基本にある公的年金制度は年金保険料の未納付問題と併せ、将来、瓦解しかねない要素を覗かせている。 |