内閣府は、東日本大震災と津波で損壊した道路・住宅などの直接的な被害額は16.9兆円に上るとする推計を発表した。福島第1原発事故の周辺での放射性物質の飛散被害などは含まれていない。損害額の内訳をみると、住宅・店舗・工場などの建築物が10.4兆円、農地や林野、養殖施設などの農林水産関係は1.9兆円などとなっている。太平洋沿岸での津波による農林水産関係の被害が大きい。被害額総額では1995年の阪神大震災(被害額9.6兆円)の1.8倍にも達している。内閣府が推計した被害額は第2次以降の予算編成のベースとなり、活用されていく。 |