国際通貨基金(IMF)が発表した改定した世界経済見通しによると、日本の2011年の実質成長率はマイナス0.7%と、4月時点より2.1ポイント下方修正し、マイナス成長に位置付けた。東日本大震災による電力供給への懸念や原発事故の長期化が予測修正の背景にある。世界経済全体の成長見通しは4.3%としている。国別の成長見通しをみると、中国の9.6%が最も高く、インド(8.2%)、ロシア(4.8%)が続く。また、IMFでは世界経済の下振れリスクとして、ユーロ圏での市場信認が一段と悪化しかねないとみる一方で、米国経済の回復の弱さを指摘している。 |