財務省が発表した4月の対外・対内証券投資によると、中国による日本の中長期の国債買越額は過去最高の1兆3300億円に達したことが判明した。中国の日本国債の買越額は昨年10月から一貫して増え続け、これまで最高だった3月時の2345億円から一挙に6倍近くにまで達した。中国の日本国債購入は外貨準備の運用によるものとみられ、より高い利回りを求めて中長期債に流れているものとみられる。中国の日本国債の買い越しが増える一方で、米国債の保有を減らしており、価値下落リスクのあるドル資産を減らす中国政府の思惑が垣間見える。 |