総務省の過疎地に関する調査で、昨年4月時点での「限界集落」は前回調査の2006年度より2213増えて1万91に上ることが分かった。「限界集落」は65歳以上の高齢者が半数以上を占め、共同体機能が低下している集落で、増加に歯止めがかからない実情にある。限界集落のうち3908集落は市町村役場から20キロ以上離れた場所に位置し、行政の目も届きにくく、東日本大震災で生じた大津波のような災害時には避難もままならずに取り残される危険性もある。地域ブロック別の限界集落数は、中国(2672)が最も多く、九州(2094)、四国(1750)が多い。国や自治体での対策が急がれる。 |