社会・経済のうごき@しんぶん
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2011年05月31日号

7月1日から電力使用制限に

経済産業省は7月1日から東京電力と東北電力の管内で瞬間最大使用電力の制限を行うと発表した。契約電力500キロワット以上の工場など約2万の大口需要家に対し使用が制限され、昨夏ピーク時より原則15%の節電が求められることになる。制限に違反した場合には100万円以下の罰金が科されることになる。ただし、病院や鉄道、企業のデータセンター、被災地の復興に不可欠な施設は制限対象から除外される。対象期間は、東京電力管内は9月22日、東北電力管内は9月9日までとなり、制限時間帯は平日の午前9時~午後8時までとなる。



「生活に満足」の日本人、40%止まり

経済協力開発機構(OECD)が発表した加盟各国の国民の暮らしの「幸福度」を評価した結果によると、「生活に満足している」日本人はOECD平均59%を大きく下回る40%にとどまることが分かった。OECDは国内総生産(GDP)に代わる国民の豊かさを図る指標として、家計、雇用、教育、健康などを総合した「幸福度世界共通の指標」を検討している。日本は、経済面では可処分所得がOECD平均を上回り、家計資産も同平均の2倍と恵まれ、労働年齢人口(15~64歳)の約70%が有給の仕事に就き、教育でも学歴や読解力はOECDの上位に入っている。しかし、生活への満足度は低かった。



日本国債格付け見通しを下げる

大手格付け会社のフィッチ・レーティングス社は、日本の長期国債格付け見通しを、これまでの「安定的」から「弱含み(ネガティブ)」に変更したことを明らかにした。同社では格下げ理由として、2010年度末の政府債務が国内総生産(GDP)比で210%に達しにも関わらず財政悪化に歯止めが掛からないことや、福島原発事故の処理コストがどこまで拡がるか不透明なことを挙げている。



大卒就職率、過去最低に

厚生労働省と文部科学省の調査によると、4月1日現在、今春大学を卒業した就職希望者のうち就職した人の割合は91.1%になり、比較可能な1996年度以降で過去最低となったことが分かった。前年同期を0.7ポイント下回った。内定を得られなかった大卒者は約3万3千人に上るものとみられる。今後、東日本大震災の影響もあり、新卒者にとって厳しい就職環境にある。



ユーロ、財政危機と信用不安で大幅安

ギリシャやスペインの財政不安を背景に、ユーロが大幅に下落している。23日の外国為替市場で、対ドル1ユーロ=1.39ドル台に下落するとともに、対円でも1ユーロ=113円と安値を更新した。財政危機に喘ぐギリシャの長期債務格付けが一挙に3段階格下げになるとともに、イタリアも格付け格下げ見通しとなり、さらには財政危機克服が最大の課題となっているスペインで財政再建を推進する政権与党が地方選挙で大敗したことで、一段の信用不安が広がっていることが背景にある。



パソコン出荷台数、4ヵ月ぶりに増加へ

電子情報技術産業協会が取りまとめた4月のパソコン出荷台数は前年同月比2.3%増の90万4千台となり、4ヵ月ぶりに増加に転じた。東日本大震災の影響が危惧されたが、地デジ放送が視聴できる機種のパソコンが好調なことに加え、新社会人や学生の旺盛な需要が出荷台数の増加を押し上げた。製品別にみると、デスクトップ型が3.9%増の25万8千台、ノート型は1.7%増の64万6千台などとなっている。ただ、出荷金額は平均単価の下落もあり、4.1%減の751億円にとどまった。



日本製品イメージ、震災後に低下へ

コンサルティング会社のインターブランドジャパンが米英中の20~50歳代を対象とした調査で、日本製品に対するイメージが東日本震災後に低下していることが分かった。日本を代表する自動車、家電、化粧品、食品、アパレル5業種のブランドイメージが震災前後でどのように変化したかを調べたもので、「信頼できる」「安全」「高品質」という3分野のいずれもが低下しており、とくに震災前は50%を越えていた「安全」は35%に、「信頼できる」は39%にまで低下している。



夫の育児時間と第2子以降の出生が比例

厚生労働省が2002年10月末時点で20~34歳の男女を8年間追跡調査した結果によると、休日に夫が家事や育児に費やす時間が多いほど第2子以降の生まれる割合が高いことが明らかになった。休日1日の夫の家事・育児時間が「8時間以上」と回答した夫婦の61.2%で第2子以降が誕生したのに対して、「家事・育児時間なし」の夫婦では14.3%にとどまった。「4時間以上」の夫婦では半数以上で第2子以降が誕生している。



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