総務省がまとめた「2010年平均の家計調査」(二人以上の世帯)によると、1世帯当たりの貯蓄額は1657万円となり、前年比1.2%増となった。5年ぶりに増加に転じた背景には、リーマンショック後の景気後退局面から所得が次第に持ち直したことが挙げられる。二人以上の世帯について貯蓄現在高階級別の世帯分布をみると、平均値(1657万円)を下回る世帯が67.2%(前年67.6%)と依然約3分の2を占めており、世帯分布は貯蓄現在高の低い階級に偏っている。また、貯蓄現在高が最も少ない100万円未満の階級が、二人以上の世帯に占める割合は11.3%となっており、前年に比べ0.6ポイント増加している。 |