日本貿易振興機構(ジェトロ)が行った日本企業の海外展開に関する調査によると、今後3年で「海外事業拡大」を図ろうとする企業は1年前の前回調査より13ポイント増え69%に達し、過去最高になることが明らかになった。成長が期待できる海外市場を攻めていこうとする企業の姿勢が鮮明となっている。とくに、回答の6割を占めた中小企業に限定してみると、需要が少ない国内から海外事業を拡大すると答える企業の割合が前回調査より約14ポイントも上昇する66%にまで達し、中小ほど海外事業拡大の指向を持っている。生産拠点再編の移転先では中国が依然としてトップを占めているものの、4年前と比べ中国の比率は減り、東南アジア諸国連合(ASEAN)が中国を上回った。 |