総務省のまとめによると、地方の第3セクターや公社の借入残高は2010年3月末時点で前年比約10%減の15兆1500億円となることが分かった。金融機関からの借入金が減ったことによるものだが、逆に自治体からの借金は130億円増加の4兆6700億円となり、依然、3セクや後者は地方自治体に依存する体質となっている。同省の調べによると、経常赤字の法人は全体の34%(2465法人)を占めており、自治体は経営支援のために毎年5000億円以上の補助金を支出している。赤字垂れ流しの3セクや公社の存在は厳しい財政事情の自治体の財政をさらに圧迫する構図である。 |