社会・経済のうごき@しんぶん
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2011年01月24日号

世界の2011年成長率は軒並み減速

国連貿易開発会議(UNCTAD)が発表した2011年における世界の実質成長率予測は前年比0.5ポイント減少の3.1%になることが明らかになった。アフリカ地域を除いては軒並み下がる状況にあり、とくにブラジルの3.1ポイント下降するなどこれまで急成長してきた新興国での鈍化傾向が目立っている。また、UNCTADでは先進国が金融・経済危機後に積極的に取り組んだ景気刺激策を停止し始めて世界的な総需要が縮小することで、前年10.5%だった世界貿易伸び率は2011年に6.6%まで落ち込むと予測している。日本の実質経済成長率は前年比1.6ポイント減の1.1%と予測されている。



2010年、殺人事件は戦後最少に

警察庁のまとめによると、2010年に全国の警察が認知した刑法犯は8年連続減少し、158万5951件になったことがわかった。23年ぶりに160万件を割り込んだ。殺人事件は1067件で、戦後最少となった。ただ、65歳以上の高齢容疑者による事件は22.4%増の175件なり際立った増加傾向を示し、事件の動機は「憤怒」「介護・看病疲れ」「怨恨」が大半を占めた。都道府県別に刑法犯事件数は1.6%増となった滋賀県を除いて、46都道府県で減少。和歌山県(13.2%減)や愛知県と富山県(いずれも12.1%減)では2ケタの減少となった。



国民年金保険料、初の引き下げ

厚生労働省は2011年度の国民年金保険料を現行より80円引き下げて月額1万5020円とする方針を決めた。保険料の引き下げは、国民年金制度発足の1961年度以降初めてとなる。2004年度の年金制度改革では17年度まで毎年引き上げていき、その後は1万6900円に据え置くとしていた。2011年度の保険料算定に当たっては、09年全国消費者物価指数(前年比▲1.4%)、06~08年実質賃金(平均▲1%)をもとに計算した結果、月額80円の引き下げとなった。



輸入車販売台数、26%の増加に

日本自動車輸入組合のまとめによると、2010年輸入車販売台数は22万5083台に達し、09年比で26.1%もの大幅の増加になった。3年ぶりに前年実績を上回った。増加に背景には、タイで生産する日産の「マーチ」が押し上げるとともに、外国メーカーが投入したエコカー減税対象モデルが好調な販売を支えた。外国メーカーだけでも13.2%増となっている。首位は小型車「ゴルフ」「ポロ」が好調だったフォルクスワーゲンで、2位は小型多目的スポーツ車「X1」を投入したBMW、3位はメルセデス・ベンツとなっている。



30代女性の8割は「朝型活動」

NTTアドの調査によると、早起きして家事やスポーツに取り組む「朝型」の割合が78.1%と最も高いのは30代女性であることが分かった。全体でみると、「朝型」が60.2%、「朝型を目指している人」が30.8%となっている。「朝型」が多い年代別男女でみると、30代女性が最も高く、次いで50代男性、40代女性が続いた。朝型の活動内容は、家事、買い物、読書やジョギングが挙げられた。朝型にする理由に、「自分の時間が確保できる」「健康に良い」「作業の効率がよい」ことなどが挙げられている。



若い男性の35.1%がセックス無関心

厚生労働省研究班の調査結果によると、16~19歳男性の35.1%が「セックスに関心がない」「嫌悪している」との回答が寄せられ、「若い男性の草食化が裏付けられた」(研究班)ことが明らかとなった。2年前の前回調査で17.5%がそうした傾向を示していたが、約2倍にまで増加し、セックス無関心層が急増している。また、結婚している人で過去1か月性交渉がなかったとするセックスレス夫婦も40.8%と、04年調査(31.9%)よりも増加している。研究班は「少子化に直結する問題であり、対策が必要だ」としている。



訪日外国人数、過去最高の944万人に

法務省入国管理局の集計によると、2010年に訪日した外国人は前年比24.6%増の約944万人に達し、過去最高となった。増加した要因として、同局では、「アジア地域の景気回復に加えて、中国人向け個人観光ピザ発行要件の大幅な緩和」を挙げている。事実、中国からの入国者は34%増、台湾23%増と増加数の1位と2位を占めた。



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