国連貿易開発会議(UNCTAD)が発表した2011年における世界の実質成長率予測は前年比0.5ポイント減少の3.1%になることが明らかになった。アフリカ地域を除いては軒並み下がる状況にあり、とくにブラジルの3.1ポイント下降するなどこれまで急成長してきた新興国での鈍化傾向が目立っている。また、UNCTADでは先進国が金融・経済危機後に積極的に取り組んだ景気刺激策を停止し始めて世界的な総需要が縮小することで、前年10.5%だった世界貿易伸び率は2011年に6.6%まで落ち込むと予測している。日本の実質経済成長率は前年比1.6ポイント減の1.1%と予測されている。 |