厚生労働省の調査で、2009年度公的年金の支給総額が初めて50兆円を突破したことが明らかとなった。09年度は年金受給者が前年度比3.1%増加の3703万人に達している。今後、団塊世代が本格的に年金を受給する2012年以降はさらに拡大し、2015年度には現在より20%もの大幅な支給増加となる見通しである。一方、年金の支え手である加入者は前年度比0.9%減少の6874万人で、現役1.86人で受給者1人を支える構図になっている。年金受給を制度別にみると、基礎年金が前年度比3.9%増の約18兆円、厚生年金は同2.3%増の約25兆5千億円、共済年金は同1.9%増の約6兆6千億円となっている。 |