国際通貨基金(IMF)によると、日本の公的債務残高(地方も含む)は2009年に名目国内生産(GDP)比217%に達し、統計が確認できる1875年以降で最悪となったことが分かった。戦前に戦費調達のため債務残高が1944年にGDPの204%を記録しているが、これを上回る最悪の水準を更新している。日本以外の先進国では英国が1946年にGDPの269%まで債務残高が膨張したのが最悪となっており、日本がこのままで推移すれば、2016年には277%まで達し、英国を抜き、過去最悪を更新することになる。三菱総合研究所では、「歴史上巨額の債務を抱える国は、急速なインフレによる調整か、債務不履行(デフォルト)に追い込まれる」と指摘している。 |