日銀の12月企業短期経済観測調査(短観)によると、国内企業の商品やサービスの受給判断指数(DI、「需要超過」-「供給超過」)で宿泊・飲食サービスが前回調査と同じマイナス55となっており、依然、個人消費と関連深い業種での低迷が続いていることが判明した。マイナスが大きいほど供給超過傾向にあり、映画館や旅行会社などの「対個人サービス」はマイナス39、「小売り」はマイナス35となっており、個人消費関連業種の改善には大きな時間を要することを浮き彫りにした。農林中金総合研究所では、「今年度上半期の業績好調による賃金改善が進めば個人関連業種での需給は多少縮むと思われるが、デフレ脱却までには道程は長い」とみている。 |