国税庁のまとめによると、2009年中に死亡した人のうち、保有財産が相続税の課税対象になったのは、全体の4.1%にとどまり、1994年以降で最低となったことが分かった。現行の相続税では、基礎控除として5千万円に法定相続人1人当たり1千万円を加算した額を相続財産額から差し引くことができるが、同庁では課税対象が最低となった点について、「デフレの進行で地価などが下落したことが影響したのでは」とみている。また、相続税の税務調査で遺産の申告漏れ総額は3995億円で、このうち海外資産が絡む申告漏れ額は319億円あった。 |