社会・経済のうごき@しんぶん
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2010年12月02日号

総集編 2010年の変化トレンド

2010年の動きから、これからのトレンドのヒントを探る。
2010年で急激な変化を示す記事を採録しました。



国  際

●1人当たりのGDPは世界19位に
2008年度の日本の国民所得は1955年度統計開始以来で最大の落ち込みを記録した。(1月・財務省)
●中国、ドイツを抜き、輸出世界一に
 08年まで首位だったドイツを抜き、中国が初めて世界一となった。(1月・中国税関総署)
●ロシアの原油生産、世界首位に
 2010年の原油生産量は過去最高となる見通しで、昨年世界首位だったサウジアラビアを抜くことが確実視。(2月・ルネサンスキャピタル)
●先進国の失業率、過去最悪に
OECD加盟30カ国の2009年の平均失業率は統計開始の1988年以降で過去最悪。(2月・経済協力開発機構)
●中国、12ヶ月連続で月100万台の新車販売
 12ヶ月連続で100万台を突破し続け米国を上回り、世界第1位を維持。(3月・中国汽車工業会)
●日本の競争力は27位に急落
 2010年世界競争力年鑑で、日本の総合順位が58カ国・地域で、前年の17位から27位へと急落。(5月・経営開発国際研究所)
●エネルギー消費量も中国が首位に
2009年のエネルギー消費量は、中国は石油換算で22億トン超、米国を抜き首位に。(7月・IEA)



財  政

●日本の借金、先進国で最悪に
 2009年12月時点での純債務比率予測で、純債務のGDP比率は2010年に104.6%に達し、初めて100%超の深刻な事態に陥り、イタリアを上回り、日本の財政悪化が世界で突出。(1月・OECD)
●10年度末の「国の借金」は973兆円
 2010年度末の「国の借金」は973兆円に達し、過去最大を更新することに。(2月・財務省)
●10年度予算での公共事業費、約2割減
 2010年度予算案での公共事業費は約5兆7700億円となり、前年度比18.3%もの大幅な減少で、減少幅は過去最大。
(3月・財務省)
●09年度法人税収実績、63.7%減
 09年度税収実績で法人税収は前年度比63.7%減少の2.4兆円に。(5月・財務省)
●国債依存度、初めて5割を超える
 2009年度の一般会計決算で、歳出決算額に占める国債発行額の割合(国債依存度)は51.5%で、戦後の混乱期以来、初めて5割を超えた。(7月・財務省)
●中国の日本国債買越、過去最高規模に
 1~4月に中国の日本国債購入が拡大し、これまで買越額が最高だった05年(2538億円)の2.1倍もの買越額を記録したことに。(7月・財務省)
●「国の借金」、初めて900兆円を突破
 6月末の国債や借入を合わせた「国の借金」は904兆772億円で、初めて900兆円を突破した。(8月・財務省)
●外貨準備高、過去最高を更新
 9月末の外貨準備高は1兆1千億ドルに達し、過去最高を更新。(10月・財務省)
●個人向け国債応募額、過去最低
 10月発行の個人向け国債の応募額は865億で、過去最低に。(10月・財務省)
●中国、過去最大の日本国債売り越し
 8月の国際収支統計で、中国の日本国債の売り越し額は単月で過去最大に上ることが判明。(10月・財務省)
●法人実効税率、9年連続世界最高水準
 日本の法人実効税率は40.69%で、世界平均の24.99%を大きく上回り、9年連続で高い状態に。(10月・KPMGインターナショナル)



産  業

●紙・板紙出荷量落ち込み、過去最大に
 2009年の紙・ダンボール原料の板紙の国内出荷量が前年比12.8%減となり、落ち込み幅は統計開始の1961年以来で最も大きい。(1月・日本製紙連合会)
●企業物価指数、過去最大のマイナス幅に
 2009年の国内企業物価指数は、前年比5.3%低下し、下げ幅は1960年以来で、過去最大に。(1月・日銀)
●広告費でインターネットが新聞を抜く
 2009年日本の媒体別の広告費をみると、テレビ、インターネット、新聞、ラジオの順で、初めてインターネットが新聞を抜いた。(3月・電通)
●第一生命株主、史上最多の150万人に
 4月1日の上場承認を受けた第一生命の株を受け取る契約者は150万人とみられ、史上最多の株式会社に。(3月・東京証券取引所)
●使用済み家電回収は45%もの増加に
 家電リサイクル法に基づく2009年度の使用済み家電製品4品目(テレビ・エアコン・洗濯機・冷蔵庫)の回収台数は過去最高となり、前年度比45.8%もの大幅増加を記録。(6月・環境省、経産省)
●企業の手元資金は過去最大に
 3月末時点における民間企業の手元資金(現金・預金)は統計比較可能な1980年以降で過去最大。(6月・日銀)
●企業の物流費率は過去最低の4.7%に
 2009年度の企業の売上高に占める物流コストの比率が過去最低の4.7%に。(7月・日本ロジスティクスシステム協会)
●自家用車保有、初めて減少に転じる
 2009年時点の1世帯当たりの保有台数は1964年以来初めてマイナスに転じた。(8月・総務省)
●一般家庭向け電力需要は過去最高に
 猛暑の影響を背景に一般家庭向け需要は電力10社体制となった1972年以来過去最高に。(8月・電気事業連合会)
●8月、国内新車販売台数は37%増加
 8月の国内新車販売台数(軽自動車を含む)は前年同期比37.7%増加。(9月・日本自動車販売協会連合会)
●赤字法人割合、初の70%超え
 赤字法人割合が前年比4.4ポイント増の71.5%となり、赤字法人割合の7割超は調査開始の1951年分以来初めて。(10月・国税庁)
●製造業の開業数が過去最低に
 製造業事業所の過去1年以内に開業した数は過去最低。(10月・経産省)
●セメント販売量、43年ぶり2千万トン割れ
 2010年上期(4~9月)のセメント国内販売量は43年ぶりに2千万トンを割り込んだ。(11月・セメント協会)
●タクシー市場規模、ピーク時の6割に
 2009年度のタクシー市場規模(法人・個人の合計)はピークだった1991年度の6割強の規模にまで落ち込む。(11月・国土交通省)
●鉄鋼輸出、半期で過去最高に
 010年4~9月期の鉄鋼輸出量が前年同期比24.5%増のとなり、半期としては過去最高に。(11月・日本鉄鋼連盟)



金  融

●個人向け国債の販売は過去最低に
 2009年度の個人向け国債の販売額は本格的に個人向け販売を開始した03年度以来、最低となった。(1月・財務省)
●デフレ影響でお金の流通減少
 09年12月時点での硬貨とお札の通過流通高は前年同月比より4兆5564億円減少し、減少幅は過去最大となった。(2月・日銀)
●中小企業向け貸出し残高、最低水準に
 中小企業向け貸し出し残高は調査開始の1993年以来で最低水準。(6月・日銀)
●銀行の国債保有残高は過去最高に
 7月末時点での国内銀行が保有する国債残高は過去最高(9月・日銀)



労  働

●39都道府県で所定内給与が減少
 09年6月時点での所定内給与が39都道府県で減少している。(1月・厚労省)
●大卒内定率の下落幅は過去最大に
 今春卒業予定の大学生の就職内定率が昨年12月1日時点で過去最低の73.1%となった。(1月・文科省)
●戦後初めて労働人口が6割を下回る
 2009年労働力人口は比較可能となる統計がある1953年以降で初めて60%を下回った。(2月・総務省)
●配偶者の失業率は戦後最悪に
 専業主婦などの配偶者の失業者数は過去最高となった。(6月・厚労省)
●労働相談件数、過去最多の24万件に
 個別労働紛争解決制度に基づく2009年度の労働相談件数は過去最多になった。(6月・厚労省)
●「心の病」の労災申請、過去最多に
 2009年度に過労を原因とするうつ病などの精神障害を発症し、労災申請した人は過去最多になった。(6月・厚労省)
●女性の働く理由、「生計維持」が56%
 女性が働く理由として「家計を維持するため」と答えた人が調査開始の1985年以降で最も高いものとなった。(6月・社団法人日本ヒーブ協議会)
●「心の電話相談」、過去最多件数に
 「勤労者 心の電話相談」への2009年度相談件数が相談開始の2000年以降で初めて2万5千件を突破した。(7月・厚労省)
●労働審判、過去最高を更新
 労働紛争を迅速に解決する「労働審判制度」の昨年の申立件数は過去最高を更新。(8月・法務省)
●民間給与、過去最大の下落額に
 民間企業に勤務する人の2009年の1年間に得た平均給与は約406万円となり、過去最大の下落額と減少率を記録。(10月・国税庁)
●派遣労働者数、過去最大の減少に
 2009年度派遣労働者数が集計を開始した1986年以降で最大の減少率となった。(10月・厚労省)
●若年層可処分所得、初めて女性が上回る
 30歳未満の若年層の可処分所得は女性が2調査開始の1969年以降初めて男性を上回った。(10月・総務省)



行  政

●初めて、市の数が町を上回る
 全国の町の数が1889年の市制・町村制が施行されてから初めて市の数を下回った。(3月・総務省)
●自治体への銀行融資残高、過去最高に
 国内銀行の地方自治体向け融資残高は、2月末時点で過去最高。(4月・日銀)
●国の不適切経理、過去最大の1.7兆円
 国の不適切な経理処理は金額ベースでは過去最大。(11月・会計検査院)



社会保障

●有料老人ホーム数、過去最多に
全国の有料老人ホーム数は08年10月時点で過去最多を更新した。(2月・厚労省)
●国民年金保険料の免除・猶予、過去最多
 2008年国民年金の保険料納付を免除・猶予された人が調査開始の1996年以来過去最多になった。(3月・厚労省)
●国民年金納付率、初めて60%割れに
 2009年度の国民年金保険料の納付率が現行制度スタート時の1986年以降初めて60%を割り込んだ。(8月・厚労省)
●医療費3.5%増で、最大の伸びに
2009年度の概算医療費は前年度比伸び率は前年度比3.5%増となり、比較可能な01年度以降で最大の伸びとなった。(8月・厚労省)
●健保組合、過去最大の赤字に
 2009年度決算は赤字となり、赤字幅が過去最大。(9月・健康保険組合連合会)
●08年度社会保障給付、過去最高額に
 2008年度の年金・医療・介護などにかかった社会保障給付費は過去最高を更新。(11月・国立社会保障・人口問題研究所)



人  口

●女性人口が初めて自然減に
 2009年10月1日現在の推計人口で、
女性人口が初めて死亡者数が出生者数を上回る自然減に転じた。(4月・総務省)
●65歳以上の老年人口、過去最高に
 65歳以上の老年人口が総人口に占める割合が過去最高に達した。(4月・総務省)
●子どもの人口は29年連続で減少
 15歳未満の子ども人口は29年連続で減少した。(5月・総務省)
●東京都の人口、初めて1300万人を突  
 破
 初めて都内人口が1300万人を超えた。(5月・東京都)
●38道府県で人口が減少に
 首都圏を除く38道府県で人口が減少した。(8月・総務省)
●日本人の平均寿命、過去最高を更新
 2009年「簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は男女とも過去最高を更新した。(8月・厚労省)
●100歳以上高齢者数、過去最多を更新
 100歳以上の高齢者数は過去最多を更新した。(9月・厚労省)



教  育

●公立高での授業料減免は10人に1人
 2008年度に都道府県から授業料減免を受けた割合は過去最高となった。(1月・文科省)
●公立・私立中学生の塾代が過去最高に
 2008年度の公立中学校に通う生徒1人当たりの学習塾費が過去最高額となった。(2月・文科省)
●「親の仕送りがゼロ」は1割を超える
 「親元からの仕送り額がゼロ」と答えた下宿生が1970年以来初めて10%を超えた。(2月・全国大学生協連)
●教育への公的支出、日本は最低
 日本の教育機関への公的支出が国内総生産(GDP)に占める割合は主要28か国中で最下位。(9月・OECD)
●経済困窮な就学援助対象が過去最多に
 経済的に困窮する家庭に学用品代や修学旅行費などを援助する「就学援助制度」の受給対象となった児童生徒数は過去最多。(10月・文科省)



社  会

●電子マネー決済、4ヶ月連続で最高を更 
 新
 3月の主要電子マネーの総決済件数は前年同月比で39.4%もの大幅な伸びを示し、4ヶ月連続で過去最高を更新。(4月・日経新聞社)
●自殺者、12年連続で3万人超の事態に
 2009年の自殺者数は12年連続で3万人を超えた。(5月・警察庁)
●生活保護世帯数、過去最多を更新
 2009年度に生活保護を受けた世帯は過去最多を更新した。(6月・厚労省)
●救急搬送時間、過去最悪を更新
 救急車が通報を受けてから医療機関に収容されるまでの救急搬送時間が1984年以降で過去最悪を更新。(9月・消防庁)
●高齢者の万引き、過去最悪ペースに
 万引きで摘発された65歳以上の高齢者は過去最悪となった昨年を上回っている。(10月・警察庁)



意  識

●国の財政、悪化方向との指摘が過去最多
 日本社会で悪い方向に向かっている分野を尋ねたところ、「国の財政」を挙げた人が4.7ポイント増えて過去最高を記録。(3月・内閣府)
●4割超の高齢者、「孤独死を身近に感じる」
 孤独死を身近に感じている高齢者は42.9%にも達し、また、将来の自分の日常生活に「不安を感じる」高齢者は71.9%と過去最高を記録。(4月・内閣府)
●新入社員は「年功で」「定年まで」を志向
 新入社員対象の意識調査で、「競争をするよりも平等に上がっていく年功主義の会社で働きたい」という人が調査開始以来初めて過半数に達し、また、「定年まで勤めたい」とする志向も過去最高となる50%に達した。(4月・日本能率協会)
●「景気対策」を望む声、過去最高に
 政府が今後、力を入れるべき点で、「景気対策」が、調査開始の1972年以降で最も高くなった。(8月・内閣府)



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