日本私立学校振興・共済事業団の調査によると、全国の4年生私立大の39%にあたる226校が09年度決算で赤字経営に陥っていることが分かった。教員人件費や研究経費などの支出総額は前年度より減少しているものの、収入総額が支出総額を上回って激減している実態があり、赤字構造となっている。規模別にみると、学生数が1千人未満の大学の65.2%が赤字で、1万人以上は7.1%にとどまっており、小規模校ほど赤字傾向にある。また地区別では、京都府と大阪府を除く近畿地区の赤字校割合が54.3%と最も高くなっている。同事業団では、「少子化のため学生納付金の伸びが見込めず、先行きが厳しいことには変わりはない」とみている。 |