総務省は「4~6月期の労働力調査」で、完全失業者349万人(月平均)のうち、失業期間が「1年以上」という失業者は前年同期比で21万人多い118万人に達すると発表した。7四半期連続の増加となり、求人数の低迷で職に就けない実態を浮き彫りにした。完全失業者が仕事に就けない理由で最も多かったのは「希望する職種・内容の仕事がない」人が102万人にも及んだ。また、「条件にこだわらないが仕事がない」とする人も44万人いた。ちなみに、正社員数は前年同期比で51万人減少の3339万人、非正規社員は同58万人増加の1743万人となっており、企業が人員調整しやすい非正規社員の採用にウェイトを置く姿勢を続けていることを物語っている。 |