内閣府の経済社会総合研究所は、首都直下地震が発生した場合の日本経済に与える影響を試算したところ、復興の政府支出の増大で政府債務が拡大し、財政の破綻確率は平時の3.5倍まで高まるとの結果を発表した。試算では、2015年に首都直下地震が発生すると実質国内総生産(GDP)は1.9%(39兆円損失)押し下げられるものの、その後は復興需要で高い経済成長となるとしている。しかし、復興のための国債や地方債が積み上がり、財政破綻確率は、地震がなかった場合の12.2%から発生した場合には43.2%と高い確率に跳ね上がる。 |