英メタル・ブリテン誌のまとめによる2009年の世界の企業別粗鋼生産ランキングで、新日本製鉄は前年の2位から6位になるとともに、JFEスチールは5位から9位となり、日本のトップ製鉄会社の後退が際立った。その一方で、中国の製鉄会社は経営統合による規模拡大と経済成長を背景に、トップ5に3社が入り、躍進ぶりを見せつけた。新日本製鉄がトップ3から転落したのは、39年ぶりとなる。リーマンショック以降の国内自動車や家電、建築向け需要が落ち込んだことが響いた。ただ、日本市場も年率換算で1億1千万トン強のペースで粗鋼生産が続いており、10年には順位を上げるものとみられる。 |