日銀統計によると、3月末時点の国債残高は約684兆3千億円となり、このうち銀行・保険会社などの国内投資家の保有分は約652兆8千億円となり、国内投資家による国債保有割合は、昨年同期比1.8%増加していることが分かった。1年間で約15兆円の増加となった。背景には、株価低迷により企業や個人の資金が預金に回る一方で、銀行の貸出が低調で推移したため、国内の銀行や保険会社が国債を買い増したことがある。国内投資家による日本国債保有の割合が高いことは、長期金利への変動が少ない半面、過剰に国債を抱える銀行・保険会社が国債を買い控える状況になると、安定的な消化ができなくなる事態に陥りかねない。 |