スイスの経営開発国際研究所(IMD)は、「2010年世界競争力年鑑」で、日本の総合順位が58カ国・地域で、前年の17位から27位へと急落したと発表した。IMDは各国の「経済状況」「政府の効率性」「社会基盤」「ビジネスの効率性」の4分野を約300項目の統計や調査に基づいて分析し毎年順位付けをしている。日本の急落は、経済成長率の低下など経済状況が大幅に悪化すするとともに、少子高齢化による労働力不足で社会基盤分野と、膨らむ財政赤字での政府効率性分野が評価を下げた。シンガポールが初めて首位となり、これまで首位だった米国は財政赤字を背景に3位に転落した。日本は調査開始の1989年から5年間首位の座にあった。 |