財務省が発表した09年度税収実績(3月末時点での累計)によると一般会計税収の累計額が28.97兆円となり、前年度比17.2%減と大幅に下回ることが明らかになった。とりわけ、法人税収は世界的な金融危機の影響で企業収益が悪化したのに加えて還付の増加などで前年度比63.7%減少の2.4兆円にとどまった。また、所得税収は3月の確定申告分の納税が4月になるが、最終的には約12兆円が見込まれ、1982年度以来27年ぶりに13兆円を下回ることが確実視されている。消費税も5.0%減少の約7兆円となっている。こうした大幅な税収減は今後の税制改正論議や平成23年度予算編成に大きな影を落とすことになる。 |