内閣府が行った「社会意識に関する世論調査」(成人男女1万人に面接)で、日本社会で悪い方向に向かっている分野を尋ねたところ(複数回答)、トップには「景気」(63.1%)を挙げ、次いで「雇用・労働条件」(56.5%)、「国の財政」(47.6%)、「外交」(28.3%)の順で指摘していることが分かった。「景気」「雇用・労働条件」が前年を下回っている一方で、「国の財政」を挙げた人が4.7ポイント増えて過去最高を記録し、国民の間に国家財政への危惧・不安が広がっていることを物語った。また、国民の経済格差を踏まえて、政府に必要な政策として「所得向上への努力が生かされる制度改善」(32.6%)が最も多く、所得格差の温床ともいえる非正規雇用者の労働環境を克服する制度の改善を望む声が浮き彫りとなっている。 |