就職情報サービス会社のディスコが文科省の学校基本調査などを基に推計したところ、今春大学を卒業する予定の学生のうち、約13万人が企業からの内定を取れずに就職できない実態にあることが分かった。こうした無業者は前年比6割も増加し、6年ぶりに10万人を超える見通しとなった。自動車などの製造業や金融業などの大手企業が新卒採用を大幅に絞り込んだためとみられる。同社では、「企業が大学卒業後3~5年間は新卒扱いにするなどの採用対象者の範囲を変えない限り、一度無業者になった若者は正社員になるのは難しい」と指摘し、「ロストジェネレーション(失われた世代)」を生むことへの危惧を示している。 |