環境コンサルティング会社のイースクエアは、国内の中小企業が二酸化炭素(CO2)を削減して得られた少量の国内排出枠をまとめて、大企業に販売する事業を年内から始める。国内で中小企業が減らしたCO2を排出枠として大企業に販売する制度は昨年からスタートしたが、中小企業が1社で作れる排出量枠も年間数百トンと小さく、また化石燃料をバイオマス(生物資源)燃料に転換してCO2削減に取り組む中小企業が対象とされるなどから、承認件数は少ない実情にあった。まとまった量の排出枠が必要な大企業にとっては使いにくく、海外から多くの排出枠を購入していることに着目した同社が、20ヵ所程度の事業から来春には1万トンを集め、大企業にまとめ売りをする。販売価格は排出枠1トン当たり3千~5千円の見込み。 |