国際通貨基金(IMF)が発表した主要20カ国・地域(G20)の財政見通し報告書によると、2009年の日本の財政赤字は国内総生産(GDP)比で10.5%となり、5年後の2014年では8.0%に達し、財政赤字が加速するとの懸念を表明している。日本の財政赤字は拡大し続け、政府債務残高も2009年にGDP比218.6%だったものが、5年後の2014年には同245.6%まで膨れ上がるとIMFでは予測している。同報告書では、財政赤字がGDP比で1%増加すると、長期金利を0.2ポイント以上上昇させると試算し、長期金利上昇で国債の利払い負担が増加し、債務は雪ダルマ式に膨れ上がりかねないと指摘している。 |