厚生労働省の「医師・歯科医・薬剤師調査」によると、産科や産婦人科を診療科とする医師の数が2年前の前回調査より315人増加の1万389人となり、98年以降減少し続けてきた産科医は10年ぶりに増加に転じた。医療機関で働く医師は27万1897人。主な診療科別では内科が最も多い6万2845人となっている。今回の調査で増加がみられたのは、産科医のほか外科や麻酔科などで、医療崩壊の象徴ともされた3つの診療科で、同省では「若い医師が新たに産科などを選択しており、深刻な不足状態に危機感を持っているのではないか」とみている。
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