厚生労働省は、2007年度に医療機関に支払われた医療費の総額(国民医療費)が34兆1360億円となり、過去最高になったと発表した。国民医療費は健康診断や予防接種などを含まない病気やケガで支払われた医療費。1人当たりの国民医療費は前年度より3%増加の26万7200円で過去最も高かった。また、国民医療費に占める65歳以上の比率は過半数を超える52%とウェイトが大きく、高齢者の増加が医療費を押し上げている実態を浮き彫りにしており、同省では「高齢化の影響だけで国民医療費は5千億円程度増えた」とみている。今後も高齢化の進展や医療技術の進化などで医療費は年1兆円の自然増が見込まれると厚生労働省はみている。 |