警察庁のまとめによると、今年1―6月に全国での自殺者数は1万7076人に上り、各月とも前年を上回る実勢にあることが判明した。自殺者数は昨年まで11年連続で3万人を超え続けており、今年は過去最悪を記録した2003年の3万4427人を超えかねない実態にある。都道府県別に前年同期から増加率が最も大きかったのは沖縄県が51.3%増で、次いで30.2%増の山口県、21.6%増の高知県となっている。NPO法人自殺者対策支援センター・ライフリンクでは、「このままでは年間の自殺者数が過去最悪になりかねない」と指摘した上で、「経済的要因で追い込まれる人が多い」と分析、「政府や行政が連携して生活やメンタルヘルスの支援を受けられる対策を」と訴えている。 |