総務省は住民基本台帳に基づく3月末時点での人口調査によると、2008年度の出生数から死亡数を差し引いた、いわゆる人口の「自然減」は4万5914人に達し、減少幅は過去最大になることが判明した。総人口は、企業の海外からの撤退による帰国などの転入者が多かったため、前年比0.01%増加し、1億2707万6183人となり、総人口は2年連続で増加している。年齢ごとに3区分してみると、15歳未満の年少人口と65歳未満の生産年齢人口は過去最低を記録する一方で、65歳以上の老年人口は過去最高を記録した。また、東京、神奈川、愛知、大阪といった3大都市圏に住む人口は前年同期0.35%増加し、総人口の50.37%と過半数を占め、地方で暮らす人は半数に満たないという偏りが顕在化している。 |