社会・経済のうごき@しんぶん
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2009年05月19日号

街角景気、4ヶ月連続改善も、依然厳しく

内閣府は4月の景気ウォッチャー調査による景気実感を示す「街角景気」の現状判断指数は前月比5.8ポイント高い34.2となったと発表した。4ヶ月連続での改善となるが、景気が「悪くなっている」「やや悪くなっている」との回答は依然5割を超えており、本格的な回復には至っていない。また、調査では、2-3ヵ月先の見通しを示す「先行き判断指数」も前月比3.9ポイント高い39.7と、こちらも4ヶ月連続での上昇となっている。現状と先行きの判断指数が上昇している背景には、企業での在庫調整が進んでいることや、定額給付金などでの消費効果があるものとみられる。



過半数の上場地銀が最終赤字に

上場する地銀・第2地銀の87行・グループの2009年3月期決算で、少なくも48行・グループが最終赤字を計上する見通しとなり、全体の半数以上の赤字計上は初めての事態となる。赤字計上の背景には、保有する株式や外国債券の時価下落による減損会計での損失計上がある。上場地銀・第2地銀の合計最終損益は4000億円超の赤字となり、今後、厳しい財政基盤の建て直しに際して、公的資金の積極活用に踏み切る動きや金融再編の動きが活発化するものとみられている。



携帯電話の世界販売が急落

米調査会社IDCによると、2009年1-3月期の世界市場での携帯電話機販売台数は、前年同期比15.7%減少の2億4500万台にとどまったことが分かった。世界的な金融危機や経済の停滞を背景に、先進国での落ち込みが大きかったのに加え、これまで世界市場での販売台数の躍進を支えてきた中国やインドなどの新興国での需要が落ち込んだ。昨年10-12月期に続く2期連続のマイナスで、減少幅も04年調査開始以来、最大となった。



クレジットカード取扱高にブレーキ

日本クレジット協会の調べによると、カード取扱高の伸びは昨年9月までは前年比10%前後で推移してきたものの、リーマンショック以降の10月から低迷が続いていることが分かった。2月の取扱高も前年同月比0.5%増にとどまり、3月も前年実績を下回ったものとみられる。前年実績割れは14年5ヶ月ぶりで、消費不況が色濃く反映している。これまでクレジット利用をカバーしてきた公共料金や医療費支払などでは補えないほどの実情にある。



輸入魚介類の15%がウィルス汚染

厚生労働省研究班の調査によると、2006年4月から2009年2月までに海外から輸入された生鮮魚介類のうち、食中毒の原因となるノロウィルスに汚染されていたものが14.8%まで上ることが分かった。市販の貝類など723検体のうち107検体からノロウィルスが検出され、種別では、ハマグリ(20.2%)、タイラギ(19.0%)、アカガイ(16.8%)などが多かった。最も、汚染率が高かった産地はベトナムの42.9%で、2位の中国(17.4%)を大きく引き離している。同班では、「ノロウィルスは熱に弱いため、85度で1分以上の加熱調理を心掛けて欲しい」と話している。



子供人口は28年連続で減少

総務省は、4月1日現在の15歳未満の子供人口は1714万人となり、28年連続で減少していると発表した。総人口に占める子供の割合も13.4%に陥り、35年連続で過去最低を記録した。3歳ごとの年齢層別にみると、12-14歳が360万人で最多で、3-5歳が最少の323万人だった。都道府県別に子供の割合をみると、17.9%の沖縄が最も多く、11.5%の秋田県が最も少なかった。少子化傾向には依然として歯止めがかかっていない。



見るテレビはクイズ番組がNO.1

 日本PTA全国協議会は、全国の小学5年と中学2年の子供と保護者を対象にした2008年度メディアに関する意識調査によると、よく見る番組のジャンルは、クイズ番組が大幅に増えていることが分かった。小学5年では68.9%(03年度調査比29.4ポイント増)、中学2年でも60.1%(同34.2ポイント増)となっている。また、保護者が子供に見せたい番組は、3年連続で「世界一受けたい授業」が1位だった。



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