厚生労働省は、2009年2月に失業給付を受けた人は前年同月比33.8%増加の約69万3千人に達したと発表した。増加率は1975年11月以来、33年ぶりの大きなものになった。急増の背景には、景気後退による雇用調整で08年末に失職した人が支給申請したものとみられる。受給者の増加に伴って、2月の失業給付額も前年同月比27%増加の約768億円にまで膨れ上がっている。3月31日施行の改正雇用保険法により、雇用期間の短い労働者や非正規社員も受給しやすい環境となっており、今後失業給付の受給者はさらに急増するものとみられている。 |