成立した2008年度第2次補正予算4.8兆円の経済効果について、エコノミストの野村證券・木内氏は予算額全体で「GDP押し上げ効果は0.2-0.3%」の見解を示し、実額に換算すると1-2兆円過ぎない。内閣府の試算では、2兆円の定額給付金の4割(8千億円)が消費に回り、GDP押し上げ効果を0.15%とみているが、エコノミストの間では、「経済環境が厳しく、消費に回るのは2割」と見ている向きが多い。また、2次補正で5千億円を計上した高速道路料金値下げについて、国土交通省は約4千億円の経済効果があるとしているが、これもエコノミストの見方は、「旅に出る消費者がどれだけいるか」と懐疑的である。 |