内閣府は景気動向指数研究会を開催し、戦後最長といわれた「景気の山」は2007年10月で、翌11月から「景気後退局面入りした」と認定した。今回の歴史に残る戦後最長と呼ばれた景気期間は、2002年2月からの69ヵ月で終焉したことになる。この間の名目成長率は年率換算0.8%で、バブル景気に湧いた86年-91年時の7.3%より大幅に下回った結果、実感なき景気回復を裏付けた。戦後の景気後退局面が平均16ケ月で終わっているが、世界同時不況の深刻さは拡がっていることを考慮すると、既に15ヵ月目に突入した現下の景気後退は、戦後の平均を上回るのは確実である。大方のエコノミストは「景気の底入れは2010年以降にずれ込む」と見ている。 |