東京商工リサーチは08年1-11月の企業倒産件数は1万4284件となり、03年以来の多さになったと発表するとともに、08年暦年での倒産件数は1万5500件まで増えるとの予測も示した。上場企業の1-11月までの倒産件数は30件にも達し、戦後最多も記録。11月の倒産を原因別に見ると、「運転資金の欠乏」が前月比37.2%増加しており、金融機関からの融資が受けられずに、資金繰りが悪化した企業が増えているものとみられる。株価低迷で市場から資金を調達できない大企業が銀行からの借入れを増やす傾向が顕著になってきており、年末に掛けて中小企業の資金繰りが一段と悪化する懸念があり、倒産件数は中小を中心に増加するものとみている。 |