厚生労働省が、全国の市町村からの集計を基にした調査で、親が国民健康保険料を滞納したことによって、無保険状態にある中学生以下の子供が3万2903人に上ることが明らかになった。1年以上の滞納で保険証を市町村に返還させられ、医療機関の窓口で医療費を全額支払う必要のある「資格証明書」が交付されるが、交付世帯数は約33万世帯で、このうち約1万8千世帯に中学生以下の子供がいた。同省では、必要な医療を受けられない子供が出ないよう、急病などに迫られた場合は有効期限の短い保険証を交付するなどの緊急避難的な「きめ細かい」措置を取るように自治体へ要請した。 |