国立社会保障・人口問題研究所の人口移動調査によると、故郷を一旦離れた後に再び戻る『Uターン』の割合が、2006年7月時点で32.15%に達し、1991年調査開始以来、過去最高になったことが分かった。年代別にUターン者に占める割合を見ると、調査時点での団塊世代といわれる55-59歳が前回調査の01年より11.5ポイント増加の41.2%が最多で、次いで60-64歳が9.5ポイント増の37.4%となっている。同研究所では調査時点が「定年退職者が増えて故郷に戻る傾向に加えて、若い世代にとってもUターンして故郷で就職できる環境が整っていた」ものと分析している。5年後の次回調査では、団塊世代の定年を迎える時期にあり、さらにUターン率は高まると見ている。 |