世界保健機構(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)は世界の衛生設備についての報告書で、世界で25億人が衛生的な清潔トイレを使えず、そのうち12億人は野外で用を足していると指摘した。国連のミレニアム開発目標では「2015年までに衛生施設を継続的に利用できない人々の割合を半減する」としているが、それら施設を利用できていない人は世界全体の62%に達しており、対策の強化を求めている。不十分な衛生設備を原因とする感染症によって、多くの子供たちの命が奪われていくと警告を発している。
とくに、報告書では、インドやパキスタンなどの南アジアでは、全人口の半数近い48%の人々が野外で用を足しているほど深刻な実情にある。
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