政府系金融8機関の2008年3月期決算での最終利益合計は前期比68.3%減少の1918億円になった。8機関のうち、中小企業金融公庫と国民生活金融公庫だけが最終赤字となった。中小企業金融公庫は全国の信用保証協会向けの保険事業の引当金を積み増し、また国民生活金融公庫は年金資産の運用悪化に加えて退職引当金の積み増しが赤字の要因となった。8機関での不良債権額は前年同期比11.8%減少の2兆7千億円になった。本年10月1日に、中小企業金融公庫と農林漁業金融公庫、国民生活金融公庫は日本政策金融公庫に統合され、一段の経営効率化を迫られることは避けられないが、景況感が悪化している中で中小企業への慎重な貸し出し姿勢が懸念される。 |