農林水産省は、食料自給率について2015年度までに45%まで高めるというこれまでの目標を改め、50%目標とする上方修正を図るとともに、目標達成のための工程表を策定することにした。2006年度時点で食料自給率は39%にまで低下し、13年ぶりに40%を割り込む事態となり、食料の安定調達に向けた対策を講ずるとの判断を行ったもの。新たにまとめる工程表では、輸入に依存する割合が高い小麦の代替として、日本で生産できるコメを主食用以外に、米粉を使ったパンや麺などに活用することも盛り込む考えだ。ただ、コメの生産調整が計画の約7割にとどまっており、過剰作付けが発生するなど、コメの余剰感があり、自給率引上げまでのハードルは高いとみられる。 |