内閣府は、6月の景気ウォッチャー調査で、現状判断指数は前月比2.6ポイント低下の29.5となったと発表した。3ヵ月連続で前月を下回り、「横ばい」を表す指数の50を割り込むのは15ヶ月連続となった。現状判断指数は、全国を11地域に分けて、タクシー運転手など地域の景気動向を観察できる人の協力を得て、「雇用」「企業」「家計」の3分野から地域の景気判断を指数化しているもの。6月の調査では、「雇用」が5.5ポイント低下の26.4、「企業」が1.2ポイント低下の31.4、「家計」が2.7ポイント低下の29.3と、いずれの分野でも前月を割り込んだ。この調査結果をもとに、内閣府は「景気回復の実感はさらに一段と弱くなった」と基調判断を下方修正した。 |