中国からの輸入品物価が軒並み上昇していることが、日銀がまとめた輸入物価指数調査で分かった。7月時点で、中国産の割合が5割を超える輸入品を対象として調べたもので、玩具が前年同期比9.9%上昇しているのを筆頭に、手袋やカバンが同9.2%、ポロシャツが同8.5%、オーディオが3-4%の上昇で、広範囲な分野で価格上昇が見られた。また、財務省の貿易統計でも、中国からの輸入品の価格指数は、04年度にプラスに転じてから上昇傾向にあり、07年度は前年比7.7%も上昇している。値上がりの最大要因は、人件費が上昇しているのに加えて、人民元高がある。安価な中国産輸入品に頼ってきた日本経済にとって、消費者物価を押し上げる要因になりそうだ。 |