2006年から上昇が続いてきた小麦やトウモロコシなどの穀物国際価格が下落に転じ始めてきている。国際指標となるシカゴ商品取引所の8月6日の終値でみると、トウモロコシが1ブッシェル5.08ドル(最高値より34%下落)、大豆が1ブッシェル12.205ドル(同27%下落)、小麦が1ブッシェル7.6575ドル(同43%下落)と、軒並み下落した。作柄が良好であることや欧米などで高値を見込んで小麦作付けを増やしたことに加えて、これまで価格を押し上げてきた投資ファンドが売り姿勢に転じたことが下落要因と見られている。穀物価格が下落したとはいえ、すぐさまに製品価格が下がることはなく、早くとも次回改定の4月以降となるものとみられる。 |